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■江戸年中行事&風俗                                                   江戸と座敷鷹TOP  江戸大名公卿TOP

大名火消
 
大名火消を定火消(じょうびけし)とも称した。あるいは方角火消とも唱えた。十万石以下の大名八家で勤め、八組を二隊に分け大手組四組と桜田組四組と名付けた。この方角火消は直ちに火事場に向かうことはせず、まず出火というや繰り出すべき方角、あるいは大火となった場合に備え、大手御門と桜田御門の内へ向かう。将軍家より差し向かう命令を受け、初めて火事場に向かうのである。だが、火を消すというのではなく、火より遥かに離れた所で火を防ぐという役目なのである。ゆえに防大名(ふせだいみょう)ともいわれた。大名方のこととて人数は甚だ多く火事羽織、錏頭(しころずきん)などの装いが美しく人目を驚かすほどだった。

※上記の「大名火消を定火消とも称した」は誤り。定火消は「防火の備」の項目で説明している旗本の役目である十人火消を指す。

国主大名火消
上野寛永寺と芝増上寺の将軍家御霊屋御防(しょうぐんおたまやおふせぎ)として国主大名には防火の備えがある。もし御霊屋の近くでの火事、また遠方での火事といえども風の方向次第では大火となりそうな場合、火消しに繰り出し火防ぎに力を尽くすことになる。
 国主大名の殿君の火事具の美しさは定火消の及ぶところではなく、その人数も多く驚くばかりの出立(いでたち)の装いである。
 この他に本所、猿江、御材木蔵、浅草御蔵などにも火消の掛かり役があるが、上野と芝の両山の御火消を第一のものとすべきである。
 聖堂学問所孔廟御火消は加州侯(加賀金沢藩主)の掛かり(担当)である。ここには加賀鳶と称する江戸では有名な消火夫がいる。

大名自家の火消
 三百の大名家にはみな火消役を備えている。ひとたび火事が起こるや自邸を消防し、縁辺の大名邸や自家の菩提所などへも消防に向かう。火事が近い場合は見舞火消として繰り出す、この時の火事衣裳がまた美しい。