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■江戸年中行事&風俗                                                   江戸と座敷鷹TOP  江戸大名公卿TOP

おむかへ火
 
十三日の日暮れに、武家・町家の区別なく諸大名・高禄の旗本方を除いた各戸ごとに
、御迎火を必ず焚いて霊魂を迎えるという。
 武家は門を押し開き玄関より部屋ごとに麻裃を着て詰める。その厳然たることあたかも生ける人が来臨するに同じである。町家は前もって家内を清め武家と同じく魂棚を設け、番頭・手代・小僧のいる家では店にみなが居並び、家族揃って戸外に苧殻(おがら)を積み、火を移すと鉦(かね)を打ち鳴らし称名を唱える。火を焚き終わると霊魂を棚へ案内する。この式は帷子(かたびら)・薄羽織を着て、実に真面目に行われる。
 御迎火は隣家と向こう前の家と同時に焚く。路上の布施僧は鉦か木魚あるいは鐃鈸(にょうばち、法会に使う楽器、小形でシンバルに似ている)を鳴らし念仏を唱えて往来する。また、老若の乞食が施し物を頻(しき)りに貰(もら)いに来る。この宵は陰気のなかに賑わいがあり、まるで別の世界のようである。
 家例(かれい、家で伝わる仕来たり)によっては、礼服で菩提所の墓前へ御迎いに行くこともある。

子供遊び
 十歳以下三、
四歳以上の男児女児が混じって手に手を連ねて、美しく画を描いた小提灯を点し、「ぽんぽんぽんの十ウ六日におーえんまアさまへまいろとしたら数珠の緒がきれてはアなおが切れてなむしやか如来てでおがむ」と、無心に憚(はばか)るところもなく声を張り上げて歌いながら、道の中央片端(なかはし)の区別なく、ここかしこへ歌い歩く。