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■江戸年中行事&風俗                                                   江戸と座敷鷹TOP  江戸大名公卿TOP

辻店の紙鳶(たこ)
 元旦(一月一日の朝)に商いをするのは凧売り店の他はいない。江戸町屋の往来の両側とも板戸を閉め、往来にはただあちこちに犬が伏しているだけで一物もない状態である。
 町の一、二ヵ所にある凧売り店の看板は、蛸を紙の張り抜きにて作り、これを長竿の先へ吊り上げたものである。町内の子どもたちは新しい衣類に新しい下駄草履でこの店にやって来て凧を買って行く。

紙鳶(たこ)遊び羽根遊び
 町方における往来遊びは多くあるが、なかでも正月の凧上げは小児の無二の楽しみだった。立春の季に顔を空に向けることは養生の一つであったから、随分通行の邪魔になり高位の君たちの御通行を妨げることもあったが、兎角(とかく)言うのは野暮として御容赦くだったものである。
 元日正午間近い頃よりカチンカチンという音が響く。町内の女子たちが新しい衣類と流行りの化粧や履物で羽根つきをする。羽根をつきそこねて顔に墨を塗られたり、羽子板でお尻を叩かれたりして笑い合う光景は、江戸市中いずれの町にもあった。
 なお羽子板の押し絵細工に、金襴・縮緬・綸子(りんず)・羽二重を使用することは禁止されていた。